建て替え工事が終了した新築の建物
どうもNakayamakenです。
先日、駐大阪大韓民国総領事館が、2018年5月14日から2022年9月8日まで行われた建て替え工事に伴う臨時移転を終え、元の場所に戻りました。
建物自体はピカピカなガラス張り仕様になっております。
建物内に立ち入るときは、X-Rayによる荷物検査(!)を行います。その後、手続きをとる窓口へ向かうことができました。家族関係書類やパスポートの手続きは3Fでした。
建物のプロフィール
今回建て替え工事が行われた新庁舎は、2020年3月に着工し、約2年3ヶ月の時を経て、2022年6月に完成されました。
建物は地上11階・地下1階建てで構成されているそうです。
そもそもなぜミナミに領事館があるのか
駐大阪大韓民国総領事館は通称「ミナミ」と呼ばれる地域に位置しております。近隣には大阪と言えば皆訪れるだろう観光スポット「道頓堀」や「心斎橋筋商店街」があり、年中賑わっています。また、昼間のみならず、大阪で最もと言っていいほどの規模の歓楽街があり、夜も遊びに出かける人々で賑わっています。領事館の裏手には「アメリカ村」と呼ばれる地域で、繁華街のど真ん中の一等地にあるのです。
大阪の一等地に領事館が構えていることに対し、領事館のウェブサイトでは次のように説明しています。
駐大阪総領事館は賃貸で使っていた庁舎が狭く、急増する業務を遂行できないほどだった。 これを見ていた大阪地域の同胞の有力者らが、総領事館庁舎新築のための”駐大阪大韓民国総領事館建設期成会(仮称)”を組織した。 運営会は関西地域の同胞を対象に募金運動を行った。 期成会は、大阪の中心地である”御堂筋に太極旗を”というスローガンのもと、同胞たちの力を合わせて集めた資金で、御堂筋に157坪の総領事館敷地を購入し、1972年11月7日に建物の着工に入った。 1974年9月15日までの約2年間の工事期間を経て、ついに地下2階、地上9階建てのコリアセンタービルが完成した。
https://overseas.mofa.go.kr/jp-osaka-ja/wpge/m_801/contents.do
その後、当時の韓国人の寄付により出来上がった建物は、そのまま韓国政府に寄贈されるようになり、1972年~2018年の44年間にわたり使用されることになったのです。
しかし、度重なる地震に建物は疲労してしまっており、同じ場所に建て替えることを決めました。4年間、2km程度離れた中央区久太郎町(本町・堺筋本町近辺)のビルを借りて仮庁舎を運営しました。
これからもずっとこの場所で
2024年には韓国領事館が西心斎橋に建てられてから半世紀が経ちます。ニュースで両政府の意見が衝突し、関係が良くないように見えますが、日韓の人的交流はとても盛んです。コロナ禍以前にはソウルー大阪・東京の航空路線の輸送人数が国際線Top10に入るほどでした。
日本国民・韓国国民がお互い90日間ビザなしで自由に行けるのも、このような在外公館あるからなのです。特別な用事がなければ、日本国民にはあまり縁がない韓国領事館ではありますが、これからも暖かく見守って貰えればと、韓国人の一人としてお願いします。
駐大阪大韓民国総領事館の住所
〒542-0086
大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目3−4
https://goo.gl/maps/fv6BuJtFK2Ymksp9A